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平成10年下半期
江別市中小企業景況調査

 当所、中小企業相談所が実施した江別市内の中小企業景況調査が、この度まとまりました。その概要は次の通りです。

<調査対象>
市内中小企業1,200企業

<調査時点>
平成10年7月〜12月実績と平成11年1月〜6月見通し

<業種別回答状況>

(単位:件、%)
製造業
卸売業
小売業
サービス業
建設業
調査企業数
122
50
342
343
343
1,200
回答企業数
45
23
88
81
115
352
回 答 率
36.9
46.0
25.7
23.6
33.5
29.3

D  I  値 : 調査項目についての「良い・増加」とする企業の割合から「悪い・減少」とする企業割合を差し引いた値

<概 況>

1.今期の状況
 全業種平均で「良い」「やや良い」とした企業割合は11.7%と前回調査4.2%に比し増加した。また、「まずまず」とした企業は23.8%(前回調査23.2%)、「やや悪い」「悪い」とした企業は64.5%(前回調査72.4%)と7.9ポイント改善している。前年同期調査時点(平成9年12月)と比較すると「良い」「やや良い」とした企業が6.9%増加し、「やや悪い」「悪い」とする企業が3.5%減少しており、その結果DI値も△52.8(前回調査△68.2)と4期ぶりの改善となっている。
 業種別のDI値では特に製造業が△40.0(前回△66.1)と改善し、小売業で△56.8(前回△67.0)、サービス業で△60.5(前回△71.8)、建設業で△44.3(前回△66.1)と改善しているが、卸売業は△78.3(前回△73.2)と前回を更に下回って悪化となっている。

今期のDI値

  

全業種のDIの推移

2.来期の見通し
 全業種平均の見通しDI値は、△55.7と今期の現状DI値△52.8に比し、慎重な見方となっており、前回調査に比べても4ポイント悪化している。特に卸売業、建設業において見方が厳しくなっている。これは、これから降雪期に入り建設業の受注が落ち込むことを懸念した回答が強く作用しているものと思われる。また、「わからない」とする企業が20.2%(前回18.9%)あり、先行き不透明感も前回調査以上に強くでており厳しい見通し判断は変わらない。

業種
現状について
景況天気図
(前期→今期)
製造業
 今期のDI値は△40.0となり前回DI値△66.1に比し26.1ポイント改善し、最悪の数値であった前年同期DI値△75.0に比し、大幅な改善となっており、水面下ではあるが2期続けての改善となった。
 状況を細分化すると、「食品製造業」のDI値が前回△50.0から今期△38.5と11.5ポイントの改善となり、「その他製造業」は前回DI値△73.1から今期△40.6と更に大きな改善となった。


卸売業
 今期のDI値は△78.3と前年同期の△55.6を大幅に下回り、最悪であった前回の△73.2をも下回る厳しい状況となっている。
 特に「良い」「やや良い」とした企業は4.3%と前回の3.8%と同水準であったが、「やや悪い」「悪い」とした企業が前回77.0%に比し、82.6%と増加し、さらに厳しい局面となっている。


小売業
 DI値は△56.8と前年同期(△64.4)、前回調査(△67.0)に比し改善しマイナス幅が3期ぶりに縮小した。この傾向は、現状に係る総ての調査項目で見られ、各項目ともマイナス水準で厳しい状況にはあるが、前回に比し改善している。
 細分化して見ると、「食品小売業」のDI値は前年同期(△64.0)に比して、やや改善したが、「衣料品小売業」に於いては、前回DI値(△40.0)よりも今期DI値(△60.0)が再び悪化している。しかし、「その他小売業」では前回DI値(△73.8)と、前年同期DI値(△63.4)に比し、今期は△53.8へと大幅に改善している。


サービス業
今期のDI値は△60.5と前回DI値△71.8から改善した。前年同期と前回調査で大幅に悪化した状況が改善しているが、△50を越えるマイナス領域での推移であり、厳しい状況には変わりがない。
 細分化して見ると、飲食業のDI値△70.0や理容業は前回に引き続き厳しい数値となっているが、その他のサービス業のDI値は△41.5と前回の△58.5、前年同期の△60.5から大幅に改善した。サービス業において、飲食業・理美容業とその他のサービス業間の格差が拡大してきている。


建設業
 DI値は△44.3と前年同期(△52.6)、前回(△66.1)に比し、大幅に改善し3期ぶりに悪化幅が縮小した。過去最低であった前回の数値から一転してここ2年間でもっとも良い数値となった。  細分化して見ると、一般建設業DI値△50.0(前回△57.6)、建設関連業△37.5(前回△70.4)、水道土木建設業△51.7(前回△65.4)と、いずれの業種においても改善が見られた。「やや良い」「良い」とする企業が水道土木建設業では17.2%、建設関連業で16.1%、一般建設業では10.0%といずれも10%を超えている。


業種
来期の見通しについて
景況天気図
(今期→来期)
製造業
 製造業全体でのDI値は△42.1(前回△47.4)とマイナス幅が縮まり、今期現状(DI値△40.0)よりややマイナス幅が拡大してはいるが、前年同期のDI値△71.1に比し大幅な改善となっており、売上見通しは依然として厳しい判断をしているものの、「良い」「やや良い」「まずまず」とする企業が2期続けて増加している。


卸売業
 今期現状において△78.3を示したDI値は、来期見通しでも△78.3と今期並みと見ている。しかも、「良い」「やや良い」とする回答が0%となるとともに、「まずまず」とする回答が13.0%と前回15.4%に比し減少し、先行きに対する強い不安感がでている。


小売業
 DI値は△54.5と前回DI値△54.4並みに推移し、小売業現状DI値△56.8と比較しても2.3ポイントの改善に止まった。また、「悪い」「やや悪い」「わからない」とする企業が79.5%を占め、先行きに対する不透明感に大きな変化は見られない。


サービス業
 サービス業全体でDI値は△55.6と今期サービス業全体の現状(△60.5)よりマイナス幅が縮まってはいるが、「やや悪い」「悪い」「わからない」とする企業を合計すると85.2%を占め前回より後退していることから、前期以上に景気回復への期待感は強いものの、引き続き足踏み状態との観測が強いと言える。


建設業
 建設業全体では「やや悪い」「悪い」と見る企業は58.3%と、今期の建設業全体の現状(59.1%)とほぼ同水準となった。DI値においては△57.4と今期現状(△44.3)と比較して13.1ポイント低下した。とくに、一般建設業のDI値(今期△66.7、前年同期△61.3)において低下している。水道土木建設業及び建設関連業においては前年同期をやや上回った。これは、今年度後半にかけて総合経済対策等による効果がを期待した数値が大きく作用していると同時に住宅建設に対する不安がでているものと見られ、厳しさは前期と変わらない予想である。


好調
低調

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